Klompen
可愛らしい丸みのある木靴は、白木をくり抜いて作ったシンプルなもので、色を塗って飾り物にしたり、特別な模様をあしらって花嫁衣裳や伝統的な民族衣装に合わせたりと、用途に合わせて数十種類あります。なかでも無垢木の表情をそのまま使ったシンプルな木靴は、現在もガーデニング用に利用されています。湿めった土や砂を多く含んだオランダの土地には、木靴が適しているからです。木の断熱効果で、寒い冬でもあたたかい履物として重宝されています。飾り物用の小さな木靴も可愛いのですが、自宅のガーデニング用に買ってみても良いかもしれません。
Hindelopen
アイセル湖畔にある漁師の町ヒンデローペン。静かな運河、家々の朱色の屋根 、はね橋 、教会などが形作る童話の世界の様な佇まいに魅了されるこの町の特産が伝統工芸品『ヒンデローペン塗り』。木製の家具や小物に色鮮やかな彩色を手で施すもので、17世紀から18世紀にかけて北欧諸国との木材取引で潤ったこの町で 、独自に発達しました 。鮮やかな色合いの中にもやさしいタッチが心を和ませる絵柄は 、オランダ後期ルネッサンス様式とバロック様式に倣ったもので、アカンタス 、葡萄の蔓 、大理石などのモチーフにその影響が窺えます。町中にある工房では絵付けの様子を見学可能。職人さんの手による木靴、文箱、お盆なども販売されています。アムステルダムの土産物屋でも目にするヒンデローペン塗りですが、本場の品揃えと質の高さは一等級です。
tulpen
春に色とりどりの花を咲かせるチューリップの球根が収穫されるのは夏。市場に出回るのは夏の終りから秋にかけてです。オランダでチューリップの球根を買った場合は、日本に入国の際、空港での検疫が必要となるため、街中で購入する際は検疫済みスタンプがあるかどうかチェックしたい。アムステルダムにあるシンゲルの花市場では検疫済みのものを売っているお店もあります。アムステルダム・スキポール空港の出国後エリアで販売しているものは全て検疫済みなので、そのまま安心して持ち込めます。
Delft Blue
デルフトにて17世紀より続くオランダで最も有名な焼き物です。中国の陶器や日本の有田焼の影響を受けたとされる絵付けの陶器は、華美な印象はなく、どこかしら日本人にしっくりとくる風合いをもっています。現在も専門の絵付師によりひとつひとつハンドペイントされるデルフト焼は、本家デルフトの街にある工房 Royal Delft をはじめ各地で売られています。