APenguins, ペンギン
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概要
現代の地球上には5属・18種類が存在するが、化石ではもっと多くの種類が存在したことがわかっている。属や種類を特徴付けるのは頭部周辺で、それぞれ個性的な風貌をしている。
コガタペンギン(リトルペンギン、フェアリーペンギン、Eudyptula minor)は体長40cmほどで、現生のペンギンでは最も小さな種類である。逆に現生ペンギンの最大種はコウテイペンギン(Aptenodytes forsteri)で、体長130cmに達する。絶滅した種類だが、ジャイアントペンギン(Pachydyptes ponderosus)はコウテイペンギンよりも更に大型のペンギンであった。
多くの鳥類は陸上において胴体を前後に倒し、首を起こす姿勢をとるが、ペンギン類は胴体を垂直に立てた姿勢をとる。翼は退化し、ひれ状の「フリッパー」と化していて飛ぶことができない。首や足も短く、他の鳥類とは一線を画す独特の体型をしている。
陸上ではフリッパーをばたつかせ、短い足でよちよちと歩く姿がよく知られているが、氷上や砂浜などでは腹ばいになって滑る。しかし海中ではうってかわって「飛ぶ」ように俊敏に泳ぎ(最大 約秒速3m)、イルカのように海面でジャンプもする。独特の体型は海中を自在に泳ぐことに特化したものといえる。
食性は肉食性で、魚類、甲殻類、頭足類などを海中で捕食する。一方、天敵はシャチ、ヒョウアザラシ、サメなどである。
海中生活に適応したとはいえ、繁殖は陸上でおこなう。卵は1個-3個を産み、オスとメスで世話をする。ヒナはある程度成長するとヒナ同士で集まる「クレイシュ」(Cre`che:クレイシとも。フランス語で託児所の意)を形成するが、種類によっては充分に成長するまで巣にとどまる。また、羽毛が抜け替わる換羽期にも海に入らず、絶食状態で陸上にとどまる。
南極にすむ、と先入観を持たれることが多いが、南半球に広く分布する。おもに南極大陸で繁殖するのはコウテイペンギンとアデリーペンギンの2種のみで、他の種類は南アメリカ、アフリカ南部、オーストラリア、ニュージーランド、あるいは南極周辺の島などに繁殖地がある。最も低緯度にすむのは赤道直下・ガラパゴス諸島に分布するガラパゴスペンギンで、厳密に言うとその生息域は赤道を挟みわずかに北半球にはみ出ている。ただし、これらの生息地の共通点として、「南半球高緯度からの寒流の流れる海域に面した地域」ということは重視されるべきである。グレートバリアリーフなどの、珊瑚礁のあるような温暖な海域にはどの種も生息しない。
寒い地方に分布する種類は、皮下脂肪を厚く蓄えるなどして防寒機能を発達させている。現生ペンギンの最大種・コウテイペンギンは、零下数十度に達する冬の南極大陸で繁殖を行い、世界で最も過酷な子育てをする鳥と言われる。
分類
コウテイペンギン属 Aptenodytes
コウテイペンギン, A. forsteri , Emperor Penguin
キングペンギン , A. patagonicus , King Penguin
アデリーペンギン属 Pygoscelis
ジェンツーペンギン , P. papua ,Gentoo Penguin
アデリーペンギン , P. adeliae , Adelie Penguin
ヒゲペンギン , P. antarctica , Chinstrap Penguin
マカロニペンギン属 Eudyptes
イワトビペンギン , E. chrysocome , Rockhopper Penguin
フィヨルドランドペンギン(キマユペンギン) , E. pachyrhynchus , Fiordland Penguin
スネアーズペンギン(ハシブトペンギン) , E. robustus , Snares Penguin
シュレーターペンギン(マユダチペンギン) , E. sclateri , Erect-crested Penguin
マカロニペンギン , E. chrysolophus , Macaroni Penguin
ロイヤルペンギン , E. schlegeli ,Royal Penguin
キガシラペンギン属 Megadyptes
キガシラペンギン(キンメペンギン) , M. antipodes , Yellow-eyed Penguin
コガタペンギン属 Eudyptula
ハネジロペンギン , E. albosigna , White-flippered Penguin
コガタペンギン(リトルペンギン、フェアリーペンギン) , E. minor ,Little Penguin
フンボルトペンギン属 Spheniscus
ケープペンギン , S. demersus , African Penguin
マゼランペンギン , S. magellanicus ,Magellanic Penguin
フンボルトペンギン , S. humboldti ,Humboldt Penguin
ガラパゴスペンギン , S. mendiculus , Galapagos Penguin
Sibley分類体系上の位置
コウノトリ目>コウノトリ亜目>コウノトリ下目>コウノトリ小目>ミズナギドリ上科>ペンギン科
DNA - DNA分子交雑法を用いたSibley-Ahlquist鳥類分類ではコウノトリ目のペンギン科に分類されるが、この分類はまだ一般には受け入れられてはいない。しかし、Sibley-Ahlquist鳥類分類で同じコウノトリ目に分類されたアビとは、共通の祖先を持つ類縁関係にあることが複数の系統解析の結果から支持されてきている。
人とのかかわり
上述のとおり、ペンギンは南半球の寒流の流れる海域に面した地域に広く分布しているが、少なくとも北半球の国々では、南極産の動物のイメージが強く、南極との関係が最も深い動物とされるようである。この意味で、南極産のアデリーペンギンとコウテイペンギンがペンギン全体のイメージ形成にかかわる度合いは大きい。これには南極探検・南極観測など南極大陸での人の活動との関係が深い。
ペンギンの西洋世界での認知は、温帯産ペンギンについては大航海時代に始まる。亜南極産は18世紀以降、南極産は19世紀以降のようである。日本では江戸時代後期に蘭書で知られたが、その認知は蘭学者にとどまった。一般への認知は明治後期の日本人の南極探検にはじまる。
ペンギンは各地の動物園、水族館で見ることができる。日本は世界でもとりわけペンギンを愛する人が多いらしく、世界の飼われているペンギンの1/3数は日本にいるという。かつては捕鯨船団が各種ペンギンを捕獲して日本に連れ帰っていた経緯もある。
南極・亜南極のペンギンの飼育には低温にする設備が必要だが、フンボルトペンギン、マゼランペンギン、ケープペンギンなどの温帯ペンギンは地方によっては屋外飼育も可能である。彼らはむしろ氷雪を好まず、イギリスエジンバラ動物園などでは冬季はストーブにあたる風景が見られる。にもかかわらず近年までその飼育場所は、日本の場合南極の氷山をモチーフにした白塗りのコンクリートの小山をバックとすることが多かった。
かつては人間も脂肪や肉を採取するためにペンギンを捕獲していた時代があった。20世紀には捕獲も限られたものとなったが、その代わりにゴミの投棄や船の事故による石油流出など、様々な海洋汚染がペンギンの脅威となっている。特に喜望峰周辺海域やパタゴニアなど、重要な航路に面した海域や油田地帯に接した海域にこの傾向が強い。
名の語源
ペンギンの語源は,ラテン語の "pinguis"(肥満)からきている。かつてスペインの船乗りが北大西洋に生息する飛べない海鳥・オオウミガラスをスペイン語で penguigo(太っちょ)と呼んでいた。16世紀にこの語が英語に入り、海鳥の意味となる。
南半球の探検時代にペンギンを初めて見たヨーロッパ人は、オオウミガラスに良く似た形態のこの海鳥を同じ「ペンギン」の名でよんだ。しかしオオウミガラスは乱獲により1844年に絶滅し、「ペンギン」はオオウミガラスによく似た南半球の海鳥たちの呼称として定着した。
LinuxのキャラクターペンギンTux
民俗・俗信
アフリカ大陸南端部の諸民族やオーストラリア南部の海岸地域のアボリジニやニュージーランドのマオリ、および南アメリカの海岸地域のアメリカ先住民は、野生のペンギン(温帯産ペンギン)のいる環境で生活してきたので、当然ペンギンに関する民俗・俗信や伝説なども持っているはずである。しかし、一般的にはあまり知られていない。
南半球(特に温帯・寒帯)に住む動物であるペンギンについて、北半球のヨーロッパや東アジアでは近世以前には知られていない。(日本の場合、幕末期に蘭書で知られたが、蘭学者の一部しか知り得なかった。)当然、ペンギンについて、ニワトリ・ハトのような家禽や、ツバメ・カラス・スズメなど身近な野鳥、あるいはハクチョウのような気高い野鳥のような俗信などはなく、紋章などにも用いられなかった。
北半球でのペンギン文化は、20世紀以降のもので、前述の動物園・水族館飼育や、後述するキャラクターによって作られたところが大きい。
ペンギンのキャラクター
Suicaのキャラクター
コガタペンギンは、Linux(2.x系列)のキャラクターとして使われている(Tuxと呼ばれている)。
ピングー
ペコラ
バッドばつ丸(サンリオ)
タキシード サム(サンリオ)
ポーラーピクニック(サンリオ)
ポンチ(サンリオ「ポチャッコ」)
さかざきちはるの絵本『ペンギンゴコロ』『ペンギンスタイル』『ペンギンジャンプ』『ペンギンのおかいもの』(JR東日本、Suicaのペンギンはもともと、これらの絵本のキャラクター)
ドン・キホーテのドンペン
玖保キリコの漫画『バケツでごはん』のギンペーなど
いがらしみきおの漫画『忍ペンまん丸』のまん丸
メアリー・マーフィーの絵本『リトルペンギン』のパズなど
「おかあさんといっしょ」内の人形劇「とんでけブッチー」のペンチー
「おかあさんといっしょ」内の人形劇「にこにこぷん」のふぉるてしも・ぴっころ(ふんボルトペンギン)
小田切麻里(作)・スタジオ・むう(絵)の絵本『ペンギー絵本シリーズ』のペンギーとペニー[1](元々は日本ライブラリーの英会話キャラクター)
古藤ゆず(作)・溝江広治(絵)の絵本のキャラクター・ペペンちゃん
株式会社クリエイティブヨーコのキャラクター・ペンちゃん
「HG」のヘアムース「SUPER HARD」「イワトビペンギン ロッキー&ホッパー」
東葉高速鉄道のマンナちゃん
ホシザキ電機のロゴ
サントリーのペンギンカサブランカ
「魔法のエンジェルスイートミント」のワッフルとペポリン
「バットマン」の敵役の怪人・ペンギン
ロッテのガム「ロッテクールミントガム」のパッケージ(1960年〜1993年は氷山・鯨を含む南極のイラスト、それ以降はペンギンのみを複数描く)
サンスターの歯磨類のイメージキャラクター
「どうぶつの森」のオーロラ、ペンタ、ダルマン等
アイスキャンデー「北極」
シェラトンホテルのペントン
「アヴァロンの鍵」のエンペラー(名前はコウテイペンギンからだが、外見はマカロニペンギンに近い。)
「メゾン・ド・ペンギン」の管理Pさん(アデリーペンギン)
「pop'n music」シリーズのペペ、マッスル増田
「対戦ぱずるだま」シリーズのペンクロー
「けっきょく南極大冒険」のペンギン、ペン子
「パロディウスだ!」のペン太郎
「ごきんじょ冒険隊」の熱帯ペンギン、ペンギン軍団(モンスターとして登場)
なお、古くは、背が黒色、腹が白色であることから、タキシードまたは燕尾服を着用した紳士になぞらえられることが多かった。しかし特に日本では、時代の経緯とともに愛らしさが強調され、後には様々なキャラクターの発露がみられるようになった。
これらのペンギン型キャラクターは、アデリーペンギンとコウテイペンギンがモデルになることが多い。色は白黒の場合と青白(二色刷りの印刷物でペンギンの背の黒を青で印刷したことに始まり、後年フルカラーの映像・印刷になっても愛らしさ・さわやかさの表現として青で表す)の場合がある。
The above explanation comes from 出典: フリー百科事典"ウィキペディア"