HOLYDAYS

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祭（まつり、祭り）とは、神霊などを祀る儀式。祭礼、祭祀（さいし）とも呼ばれる。九州地方北部では、秋に行われるものに対して（お）くんちと称する場合もある。
あるいは、本来の祭から派生した、催事（催し、イベント)、フェスティバルのこと。
目次
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1 概要
2 日本三大祭
3 日本の著名な伝統的祭
3.1 東北地方
3.2 関東地方
3.3 中部地方
3.4 近畿地方
3.5 中国・四国地方
3.6 九州地方
4 特定のテーマによるフェスティバル
5 市民祭り（市民の祭典）
5.1 新しく作られた祭り
5.2 伝統的な祭りが発展した物
6 用語としての祭
6.1 インターネットスラング
6.2 フィッシング用語
6.3 隠語
7 関連項目
8 外部リンク
概要

祭は神社や寺院を主体として行われることが多い。その目的としては五穀豊穣や大漁、商売繁盛、疫病退散、無病息災等を祈願して行われるもの、またはそれらの成就に感謝して行われるもの、節句などの年中行事が発展して行われているもの、偉人の霊を慰めるために行われるもの等、多種多様である。 それらの目的によって行われる時期、行われる行事の内容も多種多様となっており、さらに同じ目的の祭であっても地方によって内容が大きく異なる場合もある。
「まつり」という言葉は「祀る」の名詞形で、本来は神を祀ること、またはその儀式を指すものである。この意味の「祭」は、現在でも地鎮祭、祈願祭などの形で残っている。この意味では、神社や寺において個人で祈祷を受けることも「まつり」である。初期の「まつり」は、人目に触れない所で密かに行われるものであった。最も日本で古いものとしられているのは日本神話にでてくる天岩戸の前で行った儀式など。今日でも、中心となる儀式を限られた者のみで行う祭が一部にある。(伊勢神宮などの神主の奉仕、一般は奉賛)
祭の目的の中には時代の変化によって参加者達の利害とは離れてしまったものも多く、行事の内容も社会環境の変化等により変更を余儀なくされた祭もある。それらの結果、祭を行うことそのものが目的に成り代わっているような、目的から考えると形骸化した状況の祭も多い。 このため、全くの部外者や、見物する者や参加する者という当事者にとっても「祭イコール楽しいイベント」という程度の認識しか持たれないことが多く、祭のために仕事を休むということは、例えば葬儀のためにということなどと比べると遥かに理解が得られにくい状況にある。
祭には神輿や山車（だし）、屋台（やたい）などが出されることもあるが、これらはその神社の神様の乗り物や化身等としての意味を持って町内を練り歩き、それをもてなす意味で沿道では賑やかな催しが行われる。
又、祭りでは、稚児、巫女、手古舞、踊り子、囃子、行列、等、参加者は衣装や化粧に様々な工夫を凝らす。
祭りは厳粛な場面と賑やかな場面の二面性を持ち、厳粛な場面では人々は日常よりも厳しく秩序を守ることを要求され、賑やかな場面では日常では許されないような秩序を超えた行為を行なうことが認められる。そのため、にぎやかな場面を指して「お祭り騒ぎ」などの言葉が派生している。
日本三大祭

祇園祭　長刀鉾
祇園祭（京都市、八坂神社、7月）
天神祭（大阪市、大阪天満宮、7月）
神田祭（東京、神田神社、5月）

日本の著名な伝統的祭

東北地方
ねぶた祭り（青森市、8月）・ねぷた祭り（弘前市、8月）
竿燈祭り（秋田市、8月）
七夕祭り（仙台市など、8月7日前後）
関東地方
秩父夜祭り（埼玉県秩父市、12月2日・3日）
三社祭（東京、浅草神社、5月）
山王祭（東京、日枝神社、6月）
中部地方
おわら風の盆（富山県富山市、9月）
式年造営御柱大祭（長野県諏訪市下諏訪町ほか、諏訪大社分社など。6年毎に実施、直近では2004年4〜5月）
高山祭（岐阜県高山市、4月、10月）
古川祭（岐阜県飛騨市、4月）
近畿地方
葵祭（京都市、賀茂神社、5月）
時代祭（京都市、平安神宮、10月）
東大寺二月堂修二会（お水取り）（奈良市、東大寺二月堂、3月12日）
岸和田だんじり祭（大阪府岸和田市、9月14日・15日）
だんじり祭（関西方面で山車（だし）を「だんじり」と呼び、特に大阪府岸和田市のものが有名である。9月〜10月）
灘のけんか祭り（兵庫県姫路市、10月）
播州の秋祭り（兵庫県、10月）姫路市を中心とした播磨地域一帯の百以上の神社で行われる一連の秋季例大祭。
那智の火祭（和歌山県那智勝浦町、7月）
大阪三大夏祭り（大阪府、勝鬘院愛染堂の愛染祭と大阪天満宮の天神祭と住吉大社の住吉祭のこと。6月〜7月）
中国・四国地方
西大寺会陽（岡山県岡山市、2月）
阿波おどり（徳島県徳島市、8月12日〜15日）
九州地方
博多祇園山笠（福岡県福岡市、7月）
長崎くんち（長崎県長崎市、10月7日〜9日）
唐津くんち（佐賀県唐津市、11月）

特定のテーマによるフェスティバル

映画や産業（みかん、大漁まつり、−など）などをテーマにしたもの。都市の特定のエリア（例えば、中華街、元町、神田神保町の古書祭り、浅草サンバカーニバルなど）、文化施設（たとえば、Bunkamura、水戸芸術館など）、教育機関（中学、高校、大学など）の祭り、フェスティバル。
映画祭
音楽祭
文化祭
大学祭
市民祭り（市民の祭典）

各自治体などが、地域の活性化と賑やか構築のために行われる祭りである。祭りの性格上、宗教・信条色は薄い。以前から地域にある祭りを発展させる場合と、新たに祭りを作る場合がある。以下は代表的な物である。
新しく作られた祭り
さっぽろ雪まつり（公式HP）
YOSAKOIソーラン祭り（公式HP）
ひろしまフラワーフェスティバル（公式HP）
にいがた総おどり（公式HP）
岩手雪まつり（公式HP）
小田原北条五代祭り（公式HP）
伝統的な祭りが発展した物
よさこい祭
博多どんたく（福岡市）
浜松まつり
わっしょい百万夏祭り（北九州市）
松原・大稲荷・居神・山王・下府中神社例大祭(五社例大祭)(小田原市)
桐生八木節まつり(桐生市)
用語としての祭

インターネットスラング
一部の電子掲示板で、特定のスレッドが異常な盛り上がりを見せ、流れが通常よりも速くなっている状態を（お）祭りという。この状態になると、「祭りだワッショイ（ワショーイ）」というような書き込みも多くなる。
フィッシング用語
隣り合った釣り人の、仕掛け、糸などが絡まることをお祭りという。
隠語
男女が性交している様子を指す隠語。一説には「汗をかいてワッショイワッショイ」とする態からこう言う。主に現場を覗いたりその気配を察した時に「お祭りをやってやがる」といった用い方を行う。 祭りは新しい氏子を承認する場であり、氏子誕生の場であるところから、氏子誕生の生殖行為 をも祭りと言うようになった。


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